このクラスでは、足指や足首という下肢末端関節から、膝、骨盤、腰背筋膜までを含む下肢全体の筋膜の構造や繋がり、またそれらと腹腔内の内臓各部の筋膜との関係性を理解し、それらの張力バランスを整える手法を学びます。
例えば、腸間膜根などの消化管に関わる大きな内臓靭帯と周辺の骨や筋肉との繋がりに着目し、それらにアクセスする事で理想的な構造・動作に近づけていくなど、具体的な実技を通して、腰部の構造と内臓の関係性を学んでいきます。これらに代表される様にSVLBでは、消化器系、泌尿器系、神経筋骨格系を網羅して学んでいきます。
●主な学習部位
足部: 足指、足首、膝の各関節
腰部: 腰椎、仙骨、仙腸関節の基本的な関節とその繋がり。
内臓器官: 盲腸、上行結腸、右結腸曲(肝弯曲部)、肝臓、胆のう、胃、脾臓、脾結腸曲(脾弯曲部)、下行結腸、S字結腸、膀胱、小網、大網、腸間膜根、トルト筋膜などとそれらを含む構造。
●学習のゴール
- 腰部の構造、内臓器官各部の構造とそれらの基本的な関係性の理解
- 足部、腰部、内臓器官のそれぞれの関節及び筋膜構造の可動域評価の習得
- 下肢関節における関節モビリゼーションテクニックの習得
- 下肢関節及び内臓筋膜における筋膜マニュピレーションテクニックの習得
- 消化器系臓器の理想的な動きを取り戻す為の内臓マニュピレーションテクニックの習得
- 内臓筋膜に由来した下肢、骨盤、腹部に表れる典型的な緊張パターンの発見と解消テクニックの習得
- 腰痛の多くが腹部、腰部、内臓の筋膜構造の複合的な要因である事の理解
このクラスでは、手指や手首という上肢末端関節から、肘、肩甲帯、胸腔までを含む上肢全体の筋膜の構造や繋がり、またそれらと内臓各部の筋膜との関係性を理解し、それらの張力バランスを整える手法を学びます。 具体的には、胸椎と肋骨の各関節の基本的なバイオメカニクスや、それら「胸椎肋骨からなる胸腔」とその「内部の膜や内臓」を、「容器」と「中身」に例えて、それらの関係性を学んでいきます。 また呼吸にもフォーカスし、個々人に見られる呼気と吸気のどちらかが優先される個別パターンの認識と修正方法なども学んでいきます。これらに代表される様にSVMBでは、呼吸器系、循環器系、神経筋骨格系を網羅して学んでいきます。
●主な学習部位
手部: 手指、手首、肘、肩甲帯の各関節
胸部: 胸椎、肋骨、横隔膜、胸腰筋膜
内臓器官: 食道、食道裂孔、気管、心臓、繊維性心膜、胸骨心膜靭帯、鎖骨間靭帯、横隔膜心膜靭帯
●学習のゴール
- 胸椎と肋骨の各関節の基本的なバイオメカニクスと、胸腔内の肺、胸膜心膜、との関係性の理解
- 手指、手首、肩甲帯、胸部、各部における可動域評価の習得
- 上肢関節における関節モビリゼーションテクニックの習得
- 上肢関節及び内臓筋膜における筋膜マニュピレーションテクニックの習得
- 内臓筋膜に由来し、上肢/胸郭に表れる典型的な緊張パターンの発見と解消テクニックの習得
- 呼吸器系、循環器系臓器の理想的な動きを取り戻す為の内臓マニピュレーションテクニックの習得
- 呼吸の制限の多くは上肢構造、胸郭、内臓などの筋膜構造の複合的な要因である事の理解
座学と実技を、各部位毎に適宜交えながら進めていきます。
特に実技演習に重点を置き、十分な時間を確保しています。
場合によってはブルース氏から直接タッチを受ける機会もあり、そのフィードバックを通してより深い理解が得られます。
受講対象
未経験者から経験豊富な施術者/治療家の方まで受講出来る幅広い内容となっています。
過去のクラスでは会社員や僧侶、ピラティスやヨガのインストラクター、PT/OT、柔道整復士、トレーナー、整体/マッサージ師、ロルファー等、興味と熱意を持った様々な方に受講頂いています。
座学:テキスト、写真や動画、骨格標本を用いた各部構造の学習。
実技:講師実演、受講生同士の実技演習、
より実践的なテクニックの紹介。
トーマス マイヤーズ氏からの推薦状:
It is my pleasure to recommend Bruce Schonfeld. His integration of the structural and visceral approaches is clearly handled and cleverly taught. His class for us at Anatomy Trains was well-reviewed and we will have him back again.
I also believe that his quiet good humor will play well with Japanese audiences.
All the best,
Tom Myers
日本語訳:
ブルースを推薦出来ることを光栄に思います。彼が行う構造と内臓の統合アプローチは的確に論じられ、巧みに教えられています。私の学校で彼のクラスを開催してもらった時には、とても良い感想が集まり、また再びお願いしたいと思っています。
そして彼のユーモアは日本の皆さんにも楽しんでもらえることでしょう。
All the best,
トム マイヤーズ
現在、米国カルフォルニア州サンタモニカにてロルフィング、ロルフムーブメント、内臓マニピュレーション、クレニオセイクラル等の徒手療法を提供中。ロルファーとして23年の経験あり。1994年より世界的に有名なBarral InstituteやUpledger Instituteで合計600時間以上の教育を受け、継続教育の講師も務めています。解剖のスペシャリストであるGil Hedleyの解剖クラスアシスタント経験や、アナトミートレイン著者で有名なトーマスマイヤーズ氏が運営する教育機関での講師経験もあり。それらの経験を通じ、身体の問題解決をより全体として捉えるFascial Integrationを確立。
2015年に福岡、大阪、東京で日本初のFascial Integrationクラスを開催して以来、全国に数多くのファンを増やしています。
ここ数年、来日して、内臓と骨格筋の関係を膜の繋がりからアプローチする方法を教えてくれているBruceのセミナーが、今年も5月GWに開催されます!
アナトミートレイン著者のトムが「内臓の膜の繋がりならブルースが専門だ」と言うほどの信頼を得ているブルース。
内臓にまつわる筋膜のつながりが知りたい人、内臓と周辺組織との関係性からアプローチしたい人、また、運動指導者でも機能と構造の関係性に興味がある人にはおすすめなセミナーです。
・ロルフィング®︎ではアドバンスト・トレーニングを何度も受講し、創始者アイダ・ロルフ博士の愛弟子より深く学び、クラスのアシスタントも度々つとめている。
・内臓に関してはバレル・インスティチュートにて学び、バレル氏のアシスタントもつとめた経験を持つ。
・解剖に関しては数え切れない数の解剖実習経験、そしてアシスタントもつとめる。
・その他、国際筋膜学会、医療系カンファレンスなどにも積極的に参加している。
ブルースは、歳をごまかしているのではなかろうかというほどのキャリアを持っているにも関わらず、トム同様、全体を見ることを忘れず、
難しくて誰も真似できない魔法のようなテクニックを見せびらかすことよりも、受講生が持ち帰り実践に使える確実なテクニックを教えてくれます。
アナトミートレインのセミナーのアシスタントを3月にした時にも「ブルースに学んだ経験があったことで、トムのセミナーでの手技のワークもとても習得しやすかった」と伝えてくれた受講生もいました。
・今まで手技のセミナーを受けた経験はあるけど、練習してもいまいち身につかなかった
・それぞれのテクニックはわかるけど、点と点が繋がらない
と言う人には、ぜひ受講してもらいたいセミナーです。